前回のアブシジン酸は根以外でも合成されているか?の記事で、アブシジン酸は根だけでなく、葉でも合成されるという内容を記載した。
それに伴い、強い光量による光ストレスによってアブシジン酸が合成され気孔が閉じるということもあり得るわけだ。
光量が多くても、土の保水性がしっかりしていて、根からの水の吸収が常に蒸散に追いつくといった状態があるわけで、光ストレスでの生産性のロスも加味する必要があると思った。
この課題が挙がった時に頭に浮かんだ事として、
植物が有害な紫外線から身を守る為のフラボノイドの記事で触れた紫外線フィルターのフラボノイドがある。
葉の表面に紫外線のフィルターが形成されれば、紫外線由来の活性酸素の発生を抑えられるわけで、光ストレスの緩和に繋がるのは明確。
フラボノイドは芳香族アミノ酸であるチロシンを前駆体として合成されるもの。
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チロシンは水に溶けにくいアミノ酸であるため、肥料で与えるということは難しそうだ。
であれば…、みたいな感じで考えていくと、チロシン以外にも合成に関与する酵素で微量要素を要するといった事を加味していくと、光ストレスの緩和の方法が少しずつ見えてくる。
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