昨今の社会問題に対して、大浦牛蒡の持つ可能性に期待するの記事で大浦牛蒡(ゴボウ)について触れた。
大浦ゴボウは栽培の師が得意としていた作物の品種一つで、栽培面と社会的な面の両方で大きな可能性を秘めていると記載した。
この大浦ゴボウの良いところは、太い品種が故にス入り(空洞)があっても品質の落ちが目立たず、畑での貯蔵性(遅掘り)も高く、売り方さえ確立出来たら重宝する特徴を多く持つ。
ここで一つ気になったが、根の中心の空洞で、この空洞ができる原因は何だろう?ということで調べてみることにした。
ネットニュースの記事になるが、NHKのやさいの時間の講師がゴボウの空洞について説明をしていたので紹介する。
ゴボウの中の空洞はなぜできる? (2014年2月2日) - エキサイトニュースでは大きく2つの要因に触れている。
1つ目は収穫の遅れで老化によって根に空洞ができる。
もう1つは成長中の株で長期間の乾燥とその後の長雨で根が急速に成長して空洞ができる。
前者は冒頭で触れた通りなので更に触れることはしない。
後者は水環境の極端な変化によるものなので、
作土層に腐植が定着して、排水性と保水性が向上した土の場合は土に水があるわけで、長期間の乾燥の状態を回避できるようになるはず。
となると、作土層をとにかく深くして、深いところにもしっかりと腐植質の資材を仕込んで定着させることができれば、ゴボウの空洞化は緩和されることになる。
腐植自体が炭素化合物で二酸化炭素を固定したものであるので、土に腐植が定着することは二酸化炭素の埋没に繋がるわけで、昨今の環境問題に対して有効な手段となる。
ゴボウは肥料、社会保険と環境問題のどれにもアプローチ出来て、これからの社会情勢でゴボウを押さえる事ができれば大きい。
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