ゴボウの連作障害の要因は何か?の記事まででキク科のゴボウという作物の可能性を見てきた。
ゴボウは感染性の病気や生活習慣病の予防の効果が高い可能性があり、これから増加し続けるであろう社会保険の問題に一矢報いる事ができる可能性があるとふんでいる。
そんなゴボウだけれども、栽培の師がゴボウの栽培を得意としていて、師のゴボウは人気が高かった。
師の畑は作土層が浅かったにも関わらず…
師が栽培していたのは大浦牛蒡(ゴボウ)という太めの品種だった。
※師は京都北部の真砂土の土壌で営農していた
この品種が面白いのが、上の写真のように根の中心に空洞(ス入り)が出来ていても、食感や味が落ちず、他品種と比較して畑に長期保存できる。
写真がなくて残念だけれども、他の特徴として、太い根が作土層の下の硬い耕盤層を破壊(心土破壊)して伸長する。
心土破壊した時は根の伸長が抑えられ短くなるが、ゴボウ自体が太いので収量の視点では問題ない。
上記は作土層を深くすることに繋がり、ゴボウの収穫後にお礼肥えとして植物性の有機物をふんだんに与えたら、他作物よりも土壌改良効果が高くなり、次作以上の秀品率の向上に貢献する。
更にゴボウはキク科作物の特徴である肥料をあまり必要としないので、肥料の海外依存率を下げることに貢献する。
※上記の特徴がある作物は土壌中の鉱物由来の微量要素への依存が強い可能性が高いので、鉱物質の肥料の施肥は意識しておいた方が良い
ゴボウはマーケティング要素が強いので、昔ながらの農協出荷ではなく、最近成長中に産直系の出荷で真価を発揮するのだろうなと。
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