P5180388


いつも確認しているレンゲ米(土の物理性の改善を行い続けている田)の様子。

今年も観測していたレンゲ米栽培の田が無事に収穫を迎えたそうです2022


写真ではわかりにくいが、


P5180389


P5180390


全体的に土表面が褐色化していた。

これほど目立った褐色化は昨年までは見られなかった。

※実際には褐色化しているのが気になることがなかったので目立っていなかったのだろう。


この田の施肥している肥料は把握していて、肥料で褐色化する要素は思い浮かばない。


これは田の土壌の土の金属が酸化したのか?

もし、この褐色が鉄の酸化に因るものであれば、今年の稲作は昨年以上に肥料を抑えた方が良いかもしれない。

土壌の物理性の向上に合わせた減肥は難しい




酸化した鉄が増えることで、田の酸化還元電位による反応が変わる。


田の酸化還元電位では、下記の順で反応が発生する。

・硝酸イオン → 窒素ガスや一酸化二窒素になる

・マンガン

・鉄

・硫酸イオン → 硫化水素

・二酸化炭素 → メタンになる

エッセンシャル土壌微生物学 作物生産のための基礎 - 講談社の98ページを参考にした

※一酸化二窒素とメタンは強烈な温室効果ガス

田の酸化還元電位


酸化鉄の増加により、硫化水素とメタンの発生は抑えられるが、一酸化二窒素の発生は抑えられない。

※そもそもの話で水稲で完熟の家畜糞の施肥(硝酸態窒素多め)はしてはいけない


酸化鉄が増えた事によって、鉄還元細菌による窒素固定量が増加する為、穂の倒伏の恐れが生じる。

稲作で使い捨てカイロ由来の鉄剤の肥料があれば良い


窒素以外の養分は川からの流入で賄える。

稲作に秘められた大きな可能性




最近の社会情勢では、有事の際の食料生産が話題になっているが、稲作は地力で穫ると言われる低肥料型の栽培で収量が多いので、今回の土表面の褐色化は希望の光のようなものになるはず。

米の消費が少ないから、麦作にすべきという話題を時々見かけるが、麦作は肥料で穫ると言われる多肥料栽培の作物なので、有事の栽培には向いていない。


有事の際の食料生産の話題をしたければ、米の消費量を増やすところから始めた方が良いのではないか?