水稲の生育状況と今後の管理対策(高温対策臨時号 第2号)「異常高温に対応するため飽水管理を徹底してください」 - 新潟県農林水産部というニュースが目に付いた。


今年の連日の猛暑が稲作の出穂以降の栽培に大きな影響を与えるので、水管理を徹底しましょう。

ただし、用水路の水不足の心配もあるので節水も意識しましょう。

という内容だった。


上記の内容は近所の稲作を冬期も含め毎日観測していたので予想は出来ていて、中干し無しの稲作を見て、水資源の管理の重要性を感じる等の記事で用水路の水量の増加の話題もチェックしていた。


雑な言い方になるが、春期の花粉症と稲作は関連しているといっても過言ではないと思っている。

今年の花粉の飛散量が多いのは何故?




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連日観測している物理性の改善 + 中干し無しの田は、地域の中では下流に位置していて、かけ流ししようにも、上流域の田が水を使ってしまい、水の確保が難しい環境になっていて、時々水が入っていない状態に陥ることもある。


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物理性の向上と中干し無しの田をサーモグラフィカメラを介して覗いてみたらの記事で触れた通り、水温がすごい事になっているが、それでも周辺の田よりは順調な生育となっている。


この観測している田では興味深い現象があって、


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物理性、つまりは保水力が高まっている為、水位が下がって地面が空気に触れても、なかなかヒビ割れしない状態になっている。

ヒビ割れしないというのは、土の保水性が高まっている証拠だ。


冒頭の警告で地温の上昇を抑えつつ節水をしなければならないという記載はおそらく田に水が入っていなくてもなかなかヒビ割れしないような保水性を持つように土作りすべきということで、一発肥料のみの稲作からの脱却の必要性を感じる。


そんな内容も以前、下記のURL先の記事として投稿した。

稲作の大規模化に向けた土壌の物理性の向上の技法の確立は急務の続き