土壌中でタウリンを資化する微生物は存在するか?までの記事でタウリンについて触れた。
タウリンのことを更に調べていたら、宮﨑照雄等 タウリン欠乏による胆汁酸代謝の変化 - タウリンリサーチ (2019) Vol. 5にたどり着き、胆汁に含まれる胆汁酸にタウリンが関与していることを知った。
胆汁という切り口から脂肪分はいつ摂取した方が良いかが判断できるそうだ
胆汁酸という脂肪吸収に関与する物質のほとんどがタウリン、グリシンが抱合した抱合型であるらしい。
※他に硫酸やグルクロン酸もあるそうだ。
タウリンが抱合というのはどういう意味か?
化学式を眺めながら見ていくことにしよう。
人の胆汁酸で大半を占める形として、
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タウロコール酸と
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グリココール酸がある。
どちらも、
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コール酸というステロイド系の酸から出来ていて、タウロコール酸は上のコール酸の右上のカルボキシ基(-COOH)の箇所にタウリンが付与し、グリココール酸はコール酸にグリシンが付与している。
コール酸自体は組織を傷つける場合があるので、通常は上記のようにタウリンやグリシンが抱合して存在しているそうだ。
※抱合は毒性のある何らかの化合物にグルクロン酸等の物質が結合して無毒化する作用を指す
タウリンで抱合でコール酸の働きを抑えていると捉えれば、タウリンが遊離すればコール酸は反応性を取り戻し、本来の役割を果たす。
ここらへんの話をもう少し深く見ていきたい。