植物はニコチン酸をどのように合成するのだろう?の記事で植物にビタミンB3を与えると乾燥耐性を得られるという話から、どの有機質肥料にビタミンB3が多く含まれているのか?を調べてみた。
いくつか挙げてきた中で一番有力なのが、
おそらく米ぬかで、この米ぬかに対して、酵母による発酵が関与すると更に増える可能性がありそうだということがわかった。
であれば、ここで真先に頭に浮かぶのが、年々増加するであろう猛暑日に対して、米ぬかを匠に扱える栽培方法を確立する必要があり、誰もが米ぬかを使用するようになったら、米ぬかの製造も意識しておく必要があるということだ。
国内の米ぬかの絶対量は、
コメの収穫量に依存する。
好都合なことに稲作は低資源型の栽培であるため、資源の枯渇に対して強いので、コメの需要さえ増えれば米ぬかの確保の難易度は下がる。
今年も観測していたレンゲ米栽培の田が無事に収穫を迎えたそうです2023
次に米ぬかの使用方法だけれども、
米ぬかの施肥は作物と土壌の微生物らとの養分供給が発生しやすく、窒素飢餓に陥りやすいという難点がある。
この難点を解消するには、基肥であれば施肥を一ヶ月程前倒しにして土壌の微生物の増殖を一通り終わらせてから栽培を開始する。
追肥であれば肥効をぼかす必要があるが、米ぬかは高カロリーの有機質肥料であるため、かき混ぜて発酵促進させると好気呼吸によって急激に量が減ってしまう。
なので密封で発酵を進める嫌気性発酵にしなければならないが、管理コストが高くなってしまう。
であれば、これから必要になってくるのは、米ぬか嫌気ボカシを工業的に製造できる場になるが、
家畜糞で土作りが横行している昨今では、米ぬか嫌気ボカシの需要が高まるのはまだまだ先になりそうだ。
農薬や化学肥料を使用して栽培すると野菜が育たない環境になるという意見に対して4
しばらくは
廃菌床に残留している米ぬかに頼っていくのが良さそうだ。
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