小3の息子の学校の宿題で自学ノートというものがあって、自分でテーマを決めて調べるという内容がある。
ネタに困っていたので、
割れにくいシャボン玉の液の作り方を提案した。
※シャボン玉を提案したのは、最近弟がシャボン玉遊びにはまっているため
割れにくいシャボン玉を考える前に必要な知識として、界面活性剤と表面張力(水分子同士の引っ張り合う力)があるので、これらの用語の解説をした。
解説をした上で、4個の話に展開出来るようになったので、自学ノートを数回分に分ける事にした。
4個の話とは下記の通り
・シャボン玉が出来る仕組み
・水分子同士の引っ張り合う力を強くして、強いシャボン玉を作る
・界面活性剤の他の用途 洗剤等
・界面活性剤の製造方法
今回の記事では最後の界面活性剤の製造について触れていくことにする。
日本における界面活性剤の歴史を調べると、植物由来の界面活性剤についての話題がある。
植物由来の界面活性剤として有名なのがサポニンだろう。
Cacycle - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによる
上の図はサポニンの一種のソラニンの構造になる。
サポニンというのは、ステロイド骨格、もしくはトリテルペン骨格にいくつか糖が付与された配糖体の総称となる。
上の図の左側の糖が親水性となり、右側のステロイド骨格等のアグリコンが親油性(疎水性)となる。
話は植物由来の界面活性剤を得る話に戻る。
神社や寺によく植えられているというムクロジ科のムクロジという実から数種類のサポニンを得ることができ、石鹸として用いていたそうだ。
このムクロジだけれども、せっかくの機会なので、漢字でどのように書くか?を見てみることにする。
ムクロジは無患子、もしくは木偏に患(音読みでカンやゲン)と書いて槵と書くそうだ。
ムクロジの漢字を調べている時に槵觸(くしふる)神社という神社が目に付いた。
この神社は宮崎県の高千穂にあるらしく、神話に登場するニニギノミコトの天孫降臨に関係しているらしいので、もしかしてムクロジも日本の神話にとって重要な木なのか?と思ったが、下記URL先の説明を読む限り関係なさそうだ。
話は戻って、無患子もしくは槵だけれども、文字に含まれる患は患者等の文字に使われ、わずらうといった生活上ネガティブな意味合いで用いられる。
無患子から患うことが無い、つまりは病気にならないという思いが伝わってくる為、救済に用いられていた木なのだろうと想像できる。
ムクロジは神社や寺等に植林されているそうだが、健康上不調な人が神社に救いを求め、ムクロジサポニンによって清潔にすることで、風邪の早期回復に用いていたのかな?と想像した。
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