栽培においてケイ酸塩鉱物の柘榴石は意識すべきか?の記事で、地質図を眺めていたら、山口県岩国市でざくろ石帯という名称を見かけたので、柘榴石(ざくろ石)について調べてみることにした。


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柘榴石は化学組成がX3Y2(ZO4)3で示され、Xにはカルシウム・マグネシウム・鉄(二価)・マンガン(二価)等が入り、Yとして鉄(三価)・アルミニウム・クロム(三価)・チタン等が入り、Zとしてケイ素・ヒ素、バナジウム、アルミニウム・鉄(三価)等が入るネソケイ酸塩鉱物を指す。


よく話題に挙がる柘榴石はYにアルミニウムが入り、Zにケイ素が入っている。

※上の写真は満礬柘榴石(まんばんざくろいし)でXにマンガンが入った鉱物で化学組成がMn3Al2(SiO4)3になっている




柘榴石に興味を持ったきっかけが山口県岩国市であったため、岩国市で柘榴石に関する読み物を探してみたら、山口県岩国市 喜和田タングステン鉱山 - 地質ニュース400号 13-200頁、1992年12月にたどり着いた。


記事名にあるようにタングステンの鉱山の話題で、タングステンと戦争についてという興味深い内容が記載されていたが今回の本題とは異なるのでこの場では触れない。


記事の最後の方に鉱床の成り立ちの考察が記載されていて、スカルン鉱床であるそうだ。


スカルン鉱床は地中にある石灰岩に深成岩マグマが貫入することで形成されるとあったが、そういえばNHKのブラタモリで石灰岩とマグマの接地面に柘榴石が出来るという話題があったな。

#157「三陸の鉄道」◆初回放送2020年2月22日◆ - ブラタモリ - NHK

五代松鍾乳洞横にあったスカルン鉱床


石灰岩は堆積岩であり、今回話題の岩国市は南海トラフ等のプレートから遠いので、石灰岩と一緒に泥岩等もあるはずで、ざくろ石帯の母岩が風化して出来る土質も自ずとイメージしやすくなる。