モノリグノール同士のラジカルカップリングまでの記事でモノリグノールとリグニンについて見てきた。
モノリグノール同士がラジカルカップリングによって結合し、より大きなリグニンへと変化していく過程を見た。
更に知りたい内容としては、モノリグノールが他の物質、例えば糖等と結合するか?という事があり、これらの内容を把握すれば、土の理解が更に深まると予想している。
というわけで、モノリグノールと結合する化合物について見ていくことにする。
モノリグノール - Wikipediaを読み進めると、グルコース配糖体というものが合成されるという内容が記載されていた。
モノリグノールの一種であるシナピルアルコールとグルコースが結合したグリコシド(グルコース配糖体)のシリンギンというものがある。
4位のヒドロキシ基の箇所にグルコースが付与されている形になっており、水溶性となり毒性が減るそうだ。
体内でこのグリコシドの形で運搬され、リグニンが合成される箇所でグルコースが外されてリグニンに取り込まれるそうだ。
似たような内容は以前、解毒物質供給機能としての糖の内容で見た。
今回はモノリグノールの配糖体は運搬に関与するという内容を記載したが、リグニンの基礎的研究例 植物バイオマス化学研究室を読む限り、それだけではなさそうだ。