軽石の表面がうっすらと茶色いの記事で庭に転がっていた軽石の表面が茶色くなっていたのを見かけた内容を記載した。
この茶色の箇所が軽石が風化して粘土鉱物になったものであるならば、風化が早まる方法があれば、軽石から土の基の粘土鉱物を手っ取り早く回収できるなと思い、軽石の風化について考えてみることにした。
地学系の本で鉱物の風化についての記述を探してみると、化学的風化と物理的風化という用語をよく見かける。
化学的風化は、水や酸性雨等による反応で、物理的風化は繰り返しの温度変化や凍結等の反応だとされている。
とりあえず先に化学的風化の方のみにするけれども、火山ガラスとは何か?の記事で挙げた風化火山灰のふしぎな世界 - 自然科学のとびら Vol.11, No.2 - 神奈川県立 生命の星・地球博物館で下記のような記載があった。
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年月が経過すると(火山)ガラスが完全に化学的風化によって消失しているケースが多くなります。でも軽石層は無くなることはありません。後に残っているものは、火山ガラスが水と反応してできた粘土(粘土鉱物)です。化学反応としては加水分解という反応に入ると思いますが、(以下省略)
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※軽石の主の鉱物が火山ガラス
加水分解といえば、造岩鉱物の理解を深めるためにケイ酸についてを学ぶの記事でケイ酸の脱水縮合のような反応があったので、その逆になるだろう。
であれば、軽石をずっと水につけておけば、水の中に火山ガラス由来の粘土鉱物(アロフェン)が堆積するだろうけれども、それはとても気の長くなる話で、現実的ではない。
風化に関する他の内容も丁寧に見ていかないとな。