前回、
紅葉はわざわざ炭水化物からシキミ酸回路を経て合成される
と記載した。
冬場の温度が下がる季節になぜカロリーを費やして紅い色素を作るのか?
その理由はわかっていないらしい。
わかっていないと言っても、学生の頃に講義で出てきた話で、
今はわかっているのかもしれない。
論文検索してもすぐに見つからないのでおそらく決定打となる理由はまだなのだろう。
そもそも紅葉の色素って何?ってことで、
カエデのシアニジン3グルコシド(C3G)を調べてみると、
シアニジンは他のアントシアニジンと同じように酸化防止剤およびラジカル防止剤として作用すると推測され、酸化的損傷からの細胞の保護および循環器疾患と悪性腫瘍のリスクを減らすと考えられている。
とWikipediaに記載されていた。
Wikipediaに記載されているので、8割ぐらいは正しいとみた上で、
酸化的損傷から細胞の保護をする役目があると予想される。
これから落ちて、
酸化的な処理で繊維が分解される運命にある葉がこのような成分が必要なのか?
もしかして、
落ち葉って落葉した後、しばらくは酸化を受けたくないのでは?
なんて思ってしまった。
ここから先は素人のたわごとだと思って読んでくれ。
落ち葉が分解される過程で初期段階でなくなるものといえば、
おそらく撥水性と見て間違いないだろう。
落ち葉を畑に入れるとフカフカになり、
どことなく土が暖かみを帯びるよね。
その時入れる落ち葉って湿ったものより、乾燥したパリパリしたものを入れることが多い。
植物の周りでマルチングする時もパリパリしたものを選ぶ。
パリパリした葉を土の上に置いた時、
何度雨を経験してもここの落ち葉は水分を含んでベチャッとした状態にならない。
雨以外でも、朝って朝露で地面がびしょびしょになるでしょ。
植物が多いところなんて顕著で、
そんなところでも乾燥してる。
紅葉の落ち葉って出来る限り長く、
立体構造を維持した形で土の上に留まりたいのかな?
なんて思った。
酸化されることによって構造がもろくなり、
落ち葉内の組織に水が入り込んでしまうと、
このように根元で空気を含んだ層ができなくなる。
これはこれから寒くなる季節に向かう際に由々しき問題となる。
もしくは、
色素は糖由来の酸化防止剤というわけで、
ゆっくりじわじわと滲み出る糖を土の上に配置しておきたかったとか?
どちらにしろ、
根元の植物がいきいきとしているので、
根元で光合成産物を有効活用したいということは間違いないだろう。
関連記事