見るべきものは速さですで記載した硫安
水に非常によく溶けるので、効きが速い。
肥料を速く効かせたい場合にはとても有効
ということになるが、
水に溶けるということは、
一方で水に与える影響も大きいということになるわけで、
注意しなければならないが水に対する溶け易さ以外にもある。
それは、
その施肥の影響はいつまで続く?に載せた
(JA全農 肥料農薬部 施肥診断技術者ハンドブック 2003 96ページから引用)
肥料の酸性度で、
硫安(硫酸アンモニウム)は三番目に酸性度が高いことが分かる。
つまりは、
肥効の速さの代償として土壌を酸性にするよ
ということ。
実際には、
By Edgar181 - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link
硫安が水に溶けると、
アンモニウムイオン(NH4+)と硫酸イオン(SO42-)に離れ、
アンモニウムイオンは何らかの形で植物に吸われるけど、硫酸イオンは残る。
この残った硫酸イオンが硫酸になったり、硫酸カルシウムになったりと、
土壌に何らかの影響を与え始める。
土壌を酸性化するのも厄介だけど、
硫酸カルシウムが残るというのも厄介で、
次回あたりで硫酸カルシウムの話でも見ていこう。
-続く-