知人が師は向こうからやってくるとよく言う。
これは自身の準備が出来た時に話は運命の様に向こうからやってくるというものだそうだ。
よく、やりたいことを周囲に伝え続けると、ふとしたきっかけで話を聞いていた人がこちらのことを思い出してくれるということと似ているけど、師は向こうからやってくるというのは、それ以上の運命の様に感じる。
運命というのは行動によって引き付けるということがあるかもしれない。
ちょうど一ヶ月前、知人から大陸の赤い土の写真を見せられた。
知人の知人がここで栽培をするかもしれない。
もしかしたらここに行くこともあるかもしれないなと。
この時は赤い要素は鉄の酸化だから、この地域は鉄がたくさんあるんだろうなぐらいしか思いつかなかった。
たくさんの予想が出来ないのは寂しいものだ。
半月前、とある流れから福井の東尋坊付近の栽培者のところに行くことになった。
というか、行くべきだという衝動に駆られ行ってきた。
そこの土は私の地元の関東ローム層に近かったのだけど、土質の話題になった時にそれ以上のことが言えなかった。
帰宅後、関東ローム層について再度調べることによって、
関東ローム層の様な赤土は玄武岩という火山岩が風化した土だということを知った。
※東尋坊は安山岩と言われるけど、実際は玄武岩質的安山岩らしい。
学生の頃、土壌学を受講して単位もとれたけど、赤土≒玄武岩というイメージはなかったので、よくわからなかった。
福井の東尋坊で、10年近くよくわかっていなかったものが急激につながってきて、ここに運命を感じた。
大陸の土を目指せ!という運命を。
赤土を理解するためには玄武岩というものを理解する必要があるということがわかった。
というわけで、半月前の東尋坊の際、本来使うべきだった3万5千円を元にして、玄武岩という名前の命名されたきっかけである兵庫県の玄武洞に行くことにした。
何を得られるかわからないけど、行かなければ始まらないと思って…
玄武洞というのは、
柱状節理で出来た岩石というのが、規則的な形をしていて、切り出しやすいということから、元々は岩石の採掘場としていた場所らしく、
こんな感じで洞窟ができている。
ここで採掘された岩は近くの河から船で都に運ばれた。
これらの岩は
このように階段や外壁で利用された。
玄武洞の名前の由来は、
これらの岩石の形が亀の甲羅に見えたことから、中国の霊獣の玄武に見立ててそう命名したらしい。
玄武岩という名前の由来は、ちょうど海外から岩石についての知見がきて、日本で同様の特徴の岩がないかと探していたところ、玄武洞の岩石がその特徴を捉えていることから、玄武洞にちなんで玄武岩と名付けられた。
で、柱状節理の表面を見ると、赤土の様な色の箇所がたくさんあった。
この色を見て、玄武洞から新しい話が始まりそうだと感じた。
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