Chromebookはプログラミングの教育の端末として向いているか?の記事からはじまったChromebookはプログラミング教育の端末として向いているか?というお題に対して、数学に強いPythonが向いているという話題が挙がった。
手軽に始められるJavaScriptもあるけれども、計算をするとなると、Pythonの方が手軽に始められる。
教育にPythonが向いているとして、ある程度基礎を学んだ後にしてほしいことは何か?を問いてみると
数学用のライブラリのNumPy、
NumPyの結果を可視化するmatplotlib。
これらよりも前に大事なPythonのGUIの標準ライブラリであるTkinterが重要だろなということで、これらがChromebookで動作するか?を試してみた。
最初に環境について触れておく。
端末:ASUS Chromebook Detachable CM3 CM3000
OSバージョン:90.0.4430.86(Official Build) (32 ビット)
まずはTkinterの動作を確認してみる。
Linuxを立ち上げ、下記のコマンドを実行する。
$ sudo apt install python3-tk tk-dev
Tkinterのインストールが終わったら、下記のサンプルコードを試してみる。
/path/to/dir/tk.py
import tkinter f = tkinter.Tk() f.mainloop()
作成したコードを下記のコマンドで実行してみる。
$ python3 /path/to/dir/tk.py
グレーのウィンドウが立ち上がった。
ちなみにWindows10のWSL2では、GUIが対応していないのか?ウィンドウの立ち上げでエラーになって動作しなかった。
続いて、matplotlibを試す。
$ sudo apt install python3-numpy python3-matplotlib
これでmatplotlibの準備はできた。
/path/to/dir/pl.pyを作成し、葉は展開する毎に下の葉の位置から微妙にずれるの記事で作成したコードを貼り付ける。
下記のコマンドで作成したコードを実行してみる。
$ python3 /path/to/dir/pl.py
matplotlibが動作した。
ちなみにWindows10のWSL2で同様のことを行ったが、ウィンドウが立ち上がらなかった。
Pythonにはデータサイエンス用のAnacondaというものがあるけれども、Chromebookで簡単に使えるか試す必要もありそうだ。
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