先日、下記のような話になった。
アミノ酸の液肥は動物性と植物性があるけれども、違いは何か?
京都農販で取り扱っているアミノ酸の液肥は、動物性はゼラチンを加水分解したもの。
植物性はサトウキビの絞った残りを圧縮して発酵したもの。
※植物性には他にコーンスターチがある。
匠に使い分けている方の野菜はとても美味いらしい。
実際に市場に出せない品質のトマトを頂いたことがあるけれども、これが市場に出せないのか?という程、いや、今まで食べた中で一番美味しいと言える味だった。
動物性と植物性には明確な違いというものがあるはずだ。
ということで個々の成分から調べ始めることにした。
動物性はゼラチン、植物性はサトウキビ由来の黒糖肥料らしいので、
この2つの成分がどのようになっているのか?
を調べてみることにする。
はじめにゼラチンの方だけど、Wikipediaにわかりやすい表があったので、その表を拝借すると、100gあたりの栄養価ということで、
炭水化物がほぼなく、
アミノ酸の含有量が80%以上を占め、
ミネラルが多少入っていることがわかった。
※ビタミンは難しくなるので省略
三番蜜(廃糖蜜)の方はまとまった情報が見当たらなかったので、各所から拝借すると、
Google検索の結果で表示されたもの
こちらも100gあたりの成分で、ゼラチンと比較して、カロリーが3倍近くあり、タンパク(アミノ酸)は全体の0.2%になっている。
※発酵すると含有量は上がるはず。
(食品加工副産物の発酵特性に関する研究より引用)
無機成分はカリウムが100gあたり約7gと多く、他のミネラルもゼラチンと比べると10倍以上になっている。
これらの数値から、動物性はアミノ酸そのものの肥料で、植物性はアミノ酸は少ないけれども、カロリーとミネラルがふんだんに含まれている肥料ということがわかった。
アミノ酸を与えたいんだという時は動物性、アミノ酸を与えたいけど、他にも良いことが欲しいという時は植物性。
ということになるので、
使用するステージも異なるだろう。
ちなみに植物性はカリウム等のミネラルが多いということで、根張りを意識しながらの施肥だと効果が高いらしい。
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