お菓子の袋の中にシリカゲルがあった。
シリカゲルは乾燥剤と利用されている。
シリカゲルはどうして水を吸着させるのだろう?
気になったので組成式から調べてみることにした。
Wikipediaのシリカゲルのページから抜粋してみると、
シリカゲル (silica gel) は、メタケイ酸ナトリウム (Na2SiO3) の水溶液を放置することによって生じる酸成分の加水分解で得られるケイ酸ゲルを脱水・乾燥した物質。組成式はSiO2・nH2O
二酸化ケイ素に水がいくつか吸着している形になるのね。
二酸化ケイ素は石英やチャート(内に含まれる放散虫の殻)で出てきた。
メタケイ酸ナトリウムがシリカゲルに加水分解するということで、
読んで字のごとく水が加わる、
つまりは水を吸収しながら構造を変化しているというアタリが付いた。
もう少し詳しく記載してあるところはないだろうか?と検索を続けてみたら、
シリカゲルを製造している会社に詳しい記載があったので抜粋。
シリカゲルは、化学的吸着(シラノール基による吸着)と、物理的吸着(毛細管現象による吸着)による、広範囲な吸着特性があります。構造は、二酸化ケイ素の微粒子が集って、連続的に網の目のような微細な孔を形成しています。
この微細な孔の内側に、水蒸気などの各種物質を吸着していくのです。
化学的吸着と物理的吸着があるらしい。
物理的吸着は置いといて、化学的吸着のシラノール基だけど、
主に-Si-OH(他にもいくつか種類がある)のような基で、
これが二酸化ケイ素系の資材の表面にあるらしい。
このシラノール基のOHが静電気的に水を囲うという解釈で良いか?
珪藻土にも同じように多孔質でシラノール基があるため、
シリカゲルと同じような吸着力がある。
以前、建築士の方から建物を長持ちさせる秘訣として、
壁を珪藻土で塗装することによって、
高湿気によって木を痛めることから回避すると言ってたけど、
シリカゲルというところでつながった。
石英にも今回のような特徴が少しでもあったりするのかな?