この草を見ていて思った。
植物にとってカルシウムとは自身の体を丈夫にする成分で、
栽培では耐風性の向上や虫にかじられにくくすることを期待してカルシウム肥料を与えることが多い。
植物でカルシウムが働く箇所は、
体内で合成された植物繊維に対して、カルシウムが所々に付着することで繊維を固くするという説がある。
アワダチソウといった茎が強靭な植物って、
耕作放棄地の初期段階で生えて周囲の草を抑え込むけど、
いずれはススキにやられてしまう。
これはアワダチソウのアレロパシーが周囲の草を抑え込んだけど、
いずれは自身がアレロパシーの物質にやられてしまう
という説になっている。
個人的な勝手な想像だけど、
もしかしたら、
耕作放棄地がカルシウム過多由来で放棄され、
最初はアワダチソウにとって大好きなカルシウムが多かったけど、
すぐに利用できるカルシウムがなくなって弱ったということはないだろうか?
アワダチソウがカルシウムを吸収して自身のために使って、
いずれは枯れて土に還ったらカルシウムの残量は同じでは?
という話になるけれども、
セイタカアワダチソウ付近にいた虫が外に持っていったり、
使いにくいカルシウムの形状になったということもあるので、
使いやすいカルシウム量で見たら確実に減るはず。
アワダチソウのような茎が強靭なキク科の草が多いのは、
一種のカルシウム過剰の指標だったりして?
関連記事