株式会社誠文堂新光社 / 年代で見る 日本の地質と地形という本を読んでいたら、日本列島の成り立ち 大陸の縁辺部であった頃(大陸の断片)の日本最古の岩石(30ページ)の上麻生礫岩中の片麻岩礫の節で日本最古の石が発見された七宗(しちそう)町に最古の石が展示されている博物館があるということを知ったので、
早速、日本最古の石博物館に行ってみた。
そして、
日本最古の石を見た。
といってもこの岩は上麻生礫岩と呼ばれる推1.6億年前に形成された礫岩で、
実際は
この礫岩に含まれる片麻岩が最古の石となる。
この片麻岩が形成されたのは推定20億年前とされる。
この片麻岩は高温で変成して生成された変成岩
この石と似ている石が朝鮮半島あたりで良く見かけられるらしいので、日本海ができる前に大陸の内陸部から供給されたものと考えられている。
ここで疑問になるのが、なぜ石が20億年に形成されたと計算できたのか?だけど、石に含まれる元素を利用して測定する。
ものすごくざっくりと言うと、石が冷えて固まった時を記録していて、その時を測るという手法を用いているらしい。
ウラン等の放射性同位体元素は不安定で時間とともに放射性崩壊して放射線を出す。
崩壊の時に構造が変わるのだけれども、その変わったものがどれだけあるか?を測定することにより石が形成された年代を特定する。
このような放射性崩壊の指標として半減期というものがある。
例えば、ウラン(238U:親元素)が鉛(206Pb:娘元素)に壊変し、それぞれの半減期(親元素と娘元素の割合が半分になるまでにかかる時間)は、45億年であるため、石を構成する鉱物の中からこのような元素を探し出して、石が形成された年を特定する。
ここらへんの話は今まで特に触れてこなかったのでこれ以上はよくわからない。
石がマグマの熱によって溶けたらリセットだったはず。
今回の石は高温による変成は受けたけど、どろどろに溶けてマグマになったわけではないので最古の石であり続けたという解釈で良いのかな?
何はともあれ、今回得た知識が栽培と結びつく日は訪れるのかな?