イネがシリカを吸収するとまでの記事で、台風時の暴風で倒伏しなかったイネがあったという話題から、そのイネから実ったコメは超高品質であって、その要因の一つとしてシリカの話題があった。
※シリカの効果については未検討。あくまで話題に挙がっただけ
シリカの話題から、シリカは土壌中のどこにあって、どのような形状になったら植物に吸収されるか?の話題を経て、最終的には現時点でシリカを吸収したシリカはどのような有益なことがあるのか?まで触れた。
植物、特にイネ科の植物はシリカを吸収して、自身の体に組み込む。
シリカを繊維質の間に組み込むことによって、自身を丈夫にする。
丈夫にしてもイネ科の草の大半は一年以内に土へと還る。
土へと還った時、シリカは植物から生み出されたケイ酸塩鉱物として還る。
By Benjamin Gadet - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link 一部改変
このようなケイ酸塩鉱物をプラント・オパールと呼ぶ。
プラント・オパールはイネ科、カヤツリグサ科、シダ植物、コケ植物において含有量の高いとされ、土壌関連の議論では団粒構造の材料の中で最も重要なものの一つではないか?と言われている。
話は変わって、緑肥の効果だけど、団粒構造の形成にはイネ科のソルゴー(モロコシ)が最も有効という話題がある。
※写真はソルガム(ソルゴー:モロコシ)ではなく、トウモロコシかもしれない
ケイ酸を吸収し、丈夫な体を作るソルゴーは土へと還った時に、プラント・オパールとして残るはず。
酸性土壌で生きる植物たちで触れた通り、ソルゴーは土壌中で溶脱したアルミニウムに対して耐性があり、根から分泌した有機酸のキレートによってアルミニウムを無害な形で包み込む。
アルミニウムは有害ではあるけれども、腐植を土に定着させる上で重要な物質であるとも考えられている。
酸性土壌において、ソルゴーは強靭な根であるため、土壌の土を細かく破砕する。
ソルゴーは自身の生育中に有害なアルミニウムをキレートで無害化する。
枯れて土へと還る時、ケイ酸を含んだ有機物として土と混ざる。
キレート化されたアルミニウムは有機酸から離れて活性型になるかもしれない。
その時にケイ酸を含んだ有機物がアルミニウムを包み込む。
こんなシナリオがあって、ソルゴーは団粒構造を最も形成する緑肥として扱われているのかもしれない。
なんてことをシリカを調べている時にふと頭に浮かんだ。
関連記事