栽培を行っているとはやい段階で連作障害という言葉に遭遇する。

連作とは同じ場所で同じ作物を連続で栽培し続けることで、


連作障害とは連作を続けたところで起こる障害、

具体的には病気や欠乏症で収量が激減する現象のことを指す。


私が学部生の時に講義で聞いた内容では、

・土壌中の肥料成分が偏っていき、欠乏症が発生する

・ある種の(作物目線での)病原菌や害虫が増える

・作物自身が放出する他の草を攻撃するための物質に自身も当たる

(・塩類集積)

ということだった。


同じ場所で同じ作物を栽培し続けるというのは、

工業化したキャベツやネギあたりがよく聞く話。


しかしだ、

ネギを連作することで誰もが数年で必ず連作障害になるかと言えばそうではなく、


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廃菌床のポテンシャル


連作していても、

例年と同じぐらいの収量、もしくは増収になった畑もあるわけで、


連作障害と親身に向き合えば、

連作であっても回避できる術はある。

(ただし、何十年も連作できるということではない)


ということで、

連作障害について見ていくことにしよう。




たとえばカリウムを多く必要とする作物を栽培しようとする。

カリウムが多く必要な作物と言えば、


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ダイコンが去った後のこと


ダイコンあたりですかね?


よく、

栽培する前にNPKがオール14のものを施肥してから

ということを聞くことが多い。

(オール14はN:P:K=14:14:14)

肥料成分としての窒素(N)


カリウムを多く使用するということで、

栽培終了までにKを12を消費すると仮定して、

他の成分が10ぐらい使用する


次の年に同じようにオール14を施肥したとすると、

N:P:K = 14 : 14: 12ぐらいの比になるとして、


この年は難なく栽培を終了することができ、

この栽培を経験という名の元にノウハウとして体系化し、

次の年も同様に同じ施肥をする。


すると、

N:P:K = 14 : 14: 10ぐらいになってカリウム欠乏に嵌る。


これが教科書的な連作障害の話。


これを回避するために

土壌診断を行い、土壌成分を数字として捉えて

不足している成分を把握しよう

という話がある。


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土壌診断というのはこんな感じのものね、

これで何が不足しているかわかるので、不足しているものを単肥という形で補う。


そうすれば連作障害は回避できる様になる。



なんて言いたいところだが、

土壌診断をして数字で捉え過不足を補おうという程生態系は甘くない

こういう意見の指導員の話は絶対に聞いてはいけない。


これだと、

だましだまし栽培をするならいいけど、

根本的な連作障害の原因は見つからない。


数字では捉えられない大事な部分があまりにも多すぎる。


土壌診断から判断するのは、

劣化に関する要素がどこにあるかの当たりを付けることだ。


そもそも土壌が劣化していなければ、

欠乏症で深刻な状況になることはほとんどない

あそこの畑がカリ不足


と言う内容を、

ヤンマー南丹支店さんで土壌分析についての話をしましたヤンマー南丹支店さんで土壌の劣化と肥料の残留の話をしましたで話しました。