こめ油に含まれるスーパービタミンEで、こめ油を特徴付けるトコトリエノールについて見てきた。
この時点で、こめ油や玄米に限らず、米自身がスーパーフードであって間違いないだろうと言いたいところだけれども、他成分も見ていく。
こめ油(米ぬか)を特徴付ける他の成分として、
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フェルラ酸というものがある。
このフェルラ酸には抗酸化作用を示す箇所があり、脂質の自動酸化を抑制する効果があるそうだ。
※谷口久次等 米糠から生産されるフェルラ酸の有用物質への展開 - 有機合成化学協会誌 Vol.61 No.4 2003
脂質の自動酸化を抑制する事が出来れば、食味の低下の防止はもちろんのこと、動脈硬化や抗がん作用に繋がるわけで、フェルラ酸単体で見ても米ぬかを引き立てる。
ただ、酵母の作用によって脱炭酸すると臭気が発生して、
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4-ビニルグアイアコールになりオフフレーバーの原因となる。
これは醸造の話だろうから、玄米食の時はさほど意識しなくて良いだろう。