日清食品から発売されているエースコインというお菓子を購入した。
購入のきっかけはパッケージ右側に記載されている「おからを使って食品ロス削減」というコピーに惹かれたからだ。
袋の裏側の説明を読んでいたら、国内のオカラの利用率が記載されていたのだけれども、あまりにも低い数字で驚いた。
一般社団法人 日本乾燥おから協会のサイトに拠ると、オカラの7割が利用されていないという記載があった。
オカラは有機質肥料として優秀では?の記事で記載したが、食品残渣としてのオカラは、カリウムとタンパク多めでカルシウムとリン酸が比較的少ないといった特徴があって、堆肥化する際に喉から手が出る程欲しい有機物だと捉えている。
土壌分析でリン酸の数値が高い結果が返ってきたら次作は気を引き締めた方が良い
こんなにも良い特徴を持つオカラが堆肥の話題でもあまり耳にしないのが、タンパクと水分量が多く腐りやすいというイメージがあるからだ。
水分量が問題であるならば、EFポリマーは濃度の濃い溶液を吸水できるか?で見たようにEFポリマーを混合すれば問題を軽減できるのでは?と思い、早速、オカラを買いに行った。
購入したオカラはパッケージ化されていないただ袋詰されていたものなのに、しっかりと脱水されている。
ここまで脱水されていたらEFポリマーの出る幕はない。
試しにオカラにEFポリマーをくっつけて1時間程放置してみたが大きな変化は見られなかった。
購入したオカラは近所の工場(こうば)のものらしく、それでもこの脱水具合である。
※工場をこうばと記載したのは、近所に大きな豆腐製造工場がないため
もしかして、豆腐を製造するにあたって、設備投資としてオカラを脱水する装置を購入しなければ、豆腐の製造を行えないとか?
※それとも、豆乳とオカラに分ける機械が秀逸で、脱水する必要がないのか?
オカラの脱水について気になったので検索をしてみたら、お豆腐を作る上でもう一つの大事なこと -排水とおからの処理- | 佐嘉平川屋 |佐賀のお豆腐文化を全国へで丁寧な説明が記載されていた。
豆腐を製造するにあたって、排水処理施設を設ける必要があるそうだ。
処理の中で大変なのがオカラや排水汚泥の処理であるらしい。
高品質な堆肥に成り得る可能性があるのに、それが活用されていないというのはなんとももどかしい話だ。
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