砂利が敷き詰められたところの草抜きの記事で息子と草抜きの時に話題になったコミカンソウについて触れた。
せっかくの機会なので、コミカンソウで何か興味深い内容はないか?と検索をしてみたら、池田まゆみ等著 PAP2遺伝子による植物ポリフェノール代謝制御 - コミカンソウのフェノール類生産 - 日本食品化学学会誌、Vol.17(1),36−40(2010)という研究報告にたどり着いた。
タイトルにあるフェノール類生産というのは、茶カテキンのようなポリフェノールやアントシアニンを指す。
これらの物質は血中の活性酸素の除去に関与するので、薬のような作用となる。
これらの内容を踏まえた上で、コミカンソウの組織培養を行ったところ、茎葉部で加水分解型タンニン、根部でカテキン類の生産が認められた。
コミカンソウは未利用植物であるし、冒頭の写真のような砂利の隙間からも生えてくる強い草でもあるので、その認識が変わるような何かがあれば面白いな。