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ドリップし終わったコーヒーの粕を見ていて、コーヒー粕に残っているであろうカフェインをカフェインを合成しない植物が吸収したらどうなるのだろう?という疑問が生じた。

なので検索をしてみることにした。




検索の前にカフェインについてわかっていることを整理しておく。


Caffeine_structure

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カフェインはプリン体のアデノシンと構造がよく似た化合物となっている。


人体においてアデノシンはアデノシン受容体と呼ばれる眠気に関与する箇所の鍵のような働きをするが、カフェインは受容体の鍵穴を封じるような働きをし、アデノシン受容体の本来の働きを封じてしまう。

カフェインの作用機構について


植物には先程挙げたアデノシン受容体のようなものはあるのだろうか?




カフェインと植物で検索をしたら、コーヒー抽出残渣の施用による植物の生育、土壌改良の評価について報告 | コーヒーはUCC上島珈琲にたどり着いた。


各種緑肥にコーヒー抽出残渣を与えて栽培をしたところ、1年目には抑制的に働き、2年目以降の生育は良くなったとされる。

1年目はコーヒー抽出残渣に含まれているカフェインやポリフェノールが各種植物の生育に抑制的な影響を与え、2年目以降は土壌の微生物に速やかに分解され、他の植物に良い影響を与える要素が目立ったという見解であった。


考察を読んでいて思ったが、


Caffeine_structure

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カフェインは窒素、炭素と酸素を豊富に含む化合物であるため、カフェインを利用出来る微生物がいたら、比較的早くに肥効を示す地力窒素のようなものだ。

稲作の地力窒素を考える




コーヒーに含まれる主なポリフェノールはクロロゲン酸で、


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見ての通り、タンニンの主成分となるフラボノイドとは構造が異なる。

苦味や渋みのタンニン


異なるが故に土作りよりもポリフェノールの作用そのものが目立つ化合物であるはずだ。

ポリフェノール鉄錯体と酸素供給剤で青枯病の発生を抑制


二年目以降にはそれなりにタンニンが蓄積されているので、クロロゲン酸は速やかにタンニンと反応しているということがあるのかな?


カフェインが抑制的に働くという記載があるので、生理作用についての研究報告もありそうだ。