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シイタケが老いる


前回までのあらすじ。

キノコ展にいってシイタケの原木栽培と菌床栽培を見たが、菌床栽培の方のキノコ(子実体)が私のイメージするシイタケではなかった。


イメージするシイタケというのは、


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こんな感じで、イメージと異なる理由というのが菌床栽培の方が老菌であったから。


これで私の中にあった一つの大きな疑問が解消された。


それは、キノコの栽培者が菌床でキノコが生え尽くしたからではなく菌床全体に菌糸が回った時に栽培を止めることで、

廃菌床の堆肥としての利用の注意点


(現時点でシイタケに限った話だけれども、)キノコの栽培の終了は老菌でキノコの形が歪になって、私のようなシイタケといえば、


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これだ!と思っているような人向けのキノコが収穫できない。

というのが大きな理由であることがわかった。


となると、


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シイタケの原木栽培と菌床栽培を見て


老菌の菌床であっても未分解っぽいところが目立っていたのに、栽培者が栽培を止めるタイミングが上の写真以上に未分解の木屑が多いことになる。


養分として菌床に仕込んでいた米ぬか等の有機物も予想している以上に多そうだ。


となると、作物の栽培の為の堆肥としてだと、廃菌床として出たてのものであれば熟成が始まったばかりの段階ということになる。


百聞は一見にしかずとは正にこういうことだ。

今回の一件で廃菌床の分解状況がクリアになった。


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農文協の現代農業9月号の廃菌床の特集で紹介していただきました