外付けハードディスク(以後、HDDと略す)からデータが取り出しにくくなった。
ハードディスクの読み込み速度が激減したというものだ。
外付けハードディスクは5年前に購入したパソコンでSSD換装の際に取り出し、
使いみちが無かったので
このようなケースを買ってきて、
こんな感じでHDDを入れた。
HDDの容量は1TBで、
中にはWindows7がインストールされ、パーティションを区切っている。
下手にいじってデータが全部消えるのは洒落にならないので、
業者に頼んで物理障害であるか調べてもらった。
結果は物理障害だった。
障害だという事がわかって、データも取り出せれば、
次は今後のためにハードディスクを知るために色々と試す。
まずはハードディスクの損傷について。
ハードディスクの障害は論理障害と物理障害がある。
論理障害はハードディスクにデータを入れた時に何らかの失敗があった時に起こる障害で、
ウィルスに感染されていなければ大した問題ではない。
一方、今回の物理障害だけど、
物理的に破損しているので、破損箇所からデータを取り出すことは基本的に出来ない。
物理障害を知るためにはハードディスクの簡単なアーキテクチャ(構造)を知る必要がある。
ざっくりと構造を見ると、
データを保管する円盤と、円盤からデータを読み書きするヘッダというものがある。
O'Reilly Japan - 詳解 システム・パフォーマンス
オライリーのシステム・パフォーマンスのディスクのアーキテクチャを読むと、
データを保存する磁気ディスクには酸化鉄の粒子が染み込まれており、
磁気(SとNの極性)の向きを入れ替えることによって、0と1を表現しデジタルデータを持つ。
磁気ディスクに保存されたデータは磁気ディスクによって読み込まれる。
※磁気ヘッダから磁気ディスクにデータの書き込みも行う。読み書きのことをI/Oと呼ぶ。
データの読み書きには磁気ディスクと磁気ヘッダが大事だということがわかった。
それを踏まえた上で物理障害を見ていくけど、
物理障害の一つ目のとして、磁気ヘッダが壊れたというものが挙げられる。
磁気ヘッダは精密機械なので、
ハードディスクが起動している最中にちょっとした衝撃があると折れる事がある。
この障害はヘッダを直せば再びハードディスクは使用できるようになるらしいけど、
精密機械過ぎて素人には難しすぎる。
もうひとつの物理障害は、
磁気ディスクの酸化鉄がうまく磁気を保持できなくなった時に起こる。
こうなったらどうしようもない。
※もしかしたらそれすらも直せる方法があるかも知れない
今回はハードディスクの読み書きはできるので、
おそらく後者の物理障害で間違いない。
ハードディスクから無理やりデータを取り出してみたら、
画像がなんかすごいことになってた。
こうなる前にデータを取り出さないとダメだね。
ハードディスクでのデータの保管は怖いね。
今回は大事に至る前にデータを取り出せた。
複数個のハードディスクでのバックアップは大事だと痛感した。
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