巷でよく見聞きするプリン体とは何か?の記事の続きで、プリン体について見ていく。
プリン体についてよく聞く内容が、プリン体の摂り過ぎが痛風の原因になるということ。
短絡的にプリン体 = 痛風の原因の増加と捉えると見えるものが小さくなるので、プリン体の代謝を見ていくことにする。
プリンを骨格にもつ物質はいくつかあり、日常生活で頻繁に関わりそうな、
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イノシン酸について見ていく。
イノシン酸は見ての通り、左上にプリンを持つ。
イノシン酸は旨味成分として有名で、肉に多く含まれ、
特にカツオ節に多く含まれている。
温かいご飯の上にカツオ節をまぶして食べるのは最高だと感じる方も多いはず。
この美味しさこそがイノシン酸になるのだろう。
今回は体内でのイノシン酸の働きは置いといて、使い終わったイノシン酸が体内からどのように排泄するか?を見ていく。
イノシン酸からリン酸基(-H2PO4)が外れ、
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イノシンになる。
イノシン以後の反応は益崎裕章等 尿酸代謝異常をめぐる新たな展望 - 日本内科学会雑誌 第101巻 第4号・平成24年4月10日を参考にして話を進める。
イノシンは二回の反応を経て、
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尿酸になる。
この尿酸は水に溶けにくく、体内で結晶化する。
関節などに尿酸が過剰に蓄積すると激痛が走り、それが痛風であるそうだ。
今回の内容から尿酸は悪で体内に留まってはいけないと思ってしまうが、進化論の視点で興味深い内容がある。
今回は長くなったので、興味深い話は次回にすることにしよう。
-続く-
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