(大阪市立科学館で撮影したボーキサイト)
大陸のプレートは花崗岩でヤンゴン周辺の花崗岩にはボーキサイトが多いということを記載した。
ボーキサイトというのは酸化アルミニウムを主成分とした鉱物ということになっている。
この石が土化したらアルミニウムが多い畑となるはずだ!
はじめにボーキサイトが風化したらどうなるのか?を調べてみたら、
酸化アルミニウムは酸素と強く結合しているため風化に強いとあった。
更に水には溶けないということも記載されていた。
ボーキサイトをよくよく読んでみると、
アルミニウムが多いラテライトという土壌が何らかの作用で岩化する時に形成される
ということが記載されていたため、
卵(火山岩から風化)が先か、鶏(土が堆積して岩になる)が先か?と言われたら、
鶏の方が先と言えるだろう。
となると、
この花崗岩にある紅い箇所はボーキサイトではないのか?
ということになる。
草思社の楽しい鉱物図鑑の73ページのギブス石のページを読んでみると、
ボーキサイトはギブス石など数種類の鉱物の混合物にたいする鉱物名であって、鉱物の種名ではない。
と記載されていた。
ギブス石というのは、化学組成がAl(OH)3の水酸化アルミニウムで、
水酸化アルミニウムであるならば、土壌のpHによって水に溶けることがある。
となるとだよ、
ボーキサイトを含む花崗岩は場所によってアルミニウムが溶脱しやすいところとしにくいところがあると言える。
ボーキサイト内の水酸化アルミニウムが土へと溶け出したとする。
水酸化アルミニウムは周囲の根の伸長に影響を与えるため、
Al濃度が多くなる程栽培が厄介になる。
この時、長石由来の水溶性の珪酸が土壌にあると、
水酸化アルミニウムと結合して、白色の粘土になるということを以前記載した。
そうか!
これって、
ヤンゴンにあった土は遠くから見たら紅っぽいのに、
近くから見たら、
なんかやたらと白いものが多いな!と感じたものに通ずるものがあるのだろうか?
ボーキサイトが多い花崗岩からは宝石が出やすいというけれど、
宝石が出やすい地域は栽培の面では向いていないという一種の指標となるのかな?
ボーキサイトによって、また一つ思考の材料が増えた。