硫酸リグニンは施設栽培の慢性的な鉄欠乏を解決できるか?の記事で硫酸リグニンという内容に触れた。


硫酸で細かくしたリグニンにアルカリ性熱処理をすることで、


lignin_sulfate


メトキシ基(-OCH3)がヒドロキシ基(-OH)に置換され、ポリフェノールのようになり、鉄キレート剤として働くという内容があった。

ポリフェノールの抗酸化作用を栽培で活用する


上記の内容は人為的な処理により反応していたが、いつものパターンだと、この手の反応を行うことができる微生物がいるので調べてみることにした。




はじめに把握しておくべき内容はメトキシ基(-OCH3)をヒドロキシ基(-OH)に置換する酵素名だけれども、どうやらデメチラーゼと呼ばれているようだ。

デメチラーゼで検索をしてみると、様々な化合物のメトキシ基に付与されているメチル基(-CH3)をHに置換していた。


モノリグノールに反応するデメチラーゼは存在するのだろうか?ということで、検索をしてみたところ、それっぽい内容は引っかからず。


生成AIのGeminiモノリグノールに作用するデメチラーゼはありますか?と訪ねてみたところ、モノリグノールに作用するデメチラーゼの存在については、現時点では明確な報告は見当たりませんと返ってきた。


デメチラーゼに限らず、リグニンやタンニンの分解に関与する酵素は絶対に知っておく必要があるので、詳しく見ていこうかと。