ヤシャブシは水田の肥料として利用されていたらしいの記事に引き続き、今回もヤシャブシと栽培の話にする。



前回の話でヤシャブシの実にはタンニンが豊富に含まれていると記載した。

これは、動物に実というか、タネを食べられないようにするためだろう。


ヤシャブシの実には動物が食べるような果肉はないはずで、タネに翼があって風にのって広く散布する仕組みであるらしい。

ヤシャブシの実がどんな構造なのか?はマジマジと見たことがないので、実を拾ったらしっかりと見てみることにしよう。


話は戻って、ヤシャブシの実にはタンニンが豊富に含まれている。

ヤシャブシに関して何か話題はないか?と検索をしてみたら、農文協の主張:2020年10月 「農家の技術」は地域と不可分だから 『現代農業』&『季刊地域』の用語集ができたというページに辿り着いた。


時々耳にするタンニン鉄でヤシャブシの実から抽出した液体を利用しているらしい。

タンニン鉄というのは、タンニンのキレート作用を利用して、鉄をキレートしたキレート鉄を作り出し、それを作物に与える手法のことだ。




農薬を使用している方の野菜も美味しいよの記事で記載した黄化したミズナにクエン酸で溶かした鉄を与えて、黄化を軽減させた内容と同じ。

※クエン酸もキレート作用がある。

山の鉄が川を経て海へ

く溶性苦土の水溶性化


土壌中に鉄は多いけれども、慣行栽培で石灰過剰の状態では欠乏しやすい鉄を人為的に与える事が出来るようになる。

施設栽培で軽微な鉄欠乏の症状を見逃すな


手っ取り早く鉄を与える場合はクエン酸鉄を利用した方が良さそうだけれども、鉄を吸収した後を考えると、土作りの要素になるタンニンは欲しいところ。

アルミニウムの結合力とポリフェノールの吸着性


ヤシャブシは葉だけでなく、実も農業で利用していて、木はキノコの原木栽培で利用。

肥料木として植林でも利用と、環境問題を考える上で一番最初に学ぶ木はヤシャブシなのかもしれないな。


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