リンゴが百薬の長と呼ばれるのは何故か?の続き。


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前回、リンゴが百薬の長と呼ばれる所以は何だろう?と調べてみたところ、オリゴ糖(数個の単糖が結合した糖の総称)による腸内細菌叢の改善と


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※図:庄司俊彦著 リンゴポリフェノールの健康機能性とその活用 - 日本食品科学工学会誌 第 63 巻 第 1 号 2016 年 1 月 58ページ 図1より引用


リンゴに豊富に含まれるリンゴポリフェノールによる何らかの作用について見た。

※上の図はリンゴポリフェノールのうち、プロシアニジンと呼ばれるポリフェノール


これらリンゴのポリフェノールが想像を超えるすごい影響を持っているらしいので、今回はそれについて触れていく。




升本早枝子著 - ポリフェノールと腸内細菌 腸内細菌叢の変動を介した生体調節機能 - 化学と生物 Vol. 60, No. 3, 2022に拠ると、一部のポリフェノールは摂取しても腸で吸収はできないが、その代わりに腸内細菌叢に対して影響を与えるそうだ。

ちなみに腸で吸収しやすいポリフェノールはケルセチンやイソフラボンがある。

プロテインバーにEルチンを配合する意図は何だ?

ポリフェノールと花粉症

大豆イソフラボンが筋萎縮の緩和に関与する


上記の研究報告でリンゴポリフェノールで話題に挙げた内容は大きく分けて下記の二点となる。

・ポリフェノールによって肥満のヒトの腸内に多く見られる菌の割合が減った

・腸内で脳に悪影響を与える菌の割合が減った


前者は肥満や糖尿病に関与し、後者は認知機能に関与する。


リンゴの百薬の長っぷりが予想を越えて凄かった。

こんな感じの機能を持つ果実は他にあるのだろうか?という疑問が新たに生じた。

※リンゴはカンキツとは別方向で凄い果実だ。


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