脇芽の発生は先端が抑えてるで脇芽の発生は動物に先端をかじられてもなお生き残れるための防衛策という話を書いた。
他にメインの茎や枝問わず、原基には根が生えるという話も以前記載した。
上の図みたいに都合よく枝が切り取られ、都合よく土に挿さるなんてことはおそらくないのに、なぜ植物は原基から根を生やすという機能を得たのだろう?
なんて書いたけど、実際のところ、進化の過程なんてわかるわけないので、ここでは原基から根が発生するという機能があるという程度にしておこう。
この特徴、草むらとか歩いていると、原基から根(不定根)が生えるのは強いなと感じることが多い。
例えば、
獣か何かに踏まれて、上の図の様に茎が横たわってしまった時、植物は再び光の競争に勝つために立ち上がらなければならないが、移動ができない植物は起き上がるのではなく、
再び伸長を始める。
ここで倒れていることによって、
不定根が根付ける様になる。
想像してほしい。
倒れるだけならまだしも、激しく倒れたことによって、地面すれすれのところからポッキリと折れたとする。
そうすると、もうこの草は根付いていないことになるわけで、倒れた茎との設置面にある原基から根が生えたら、それだけで生きながらえることができる様になる。
つまりは、不定根はたとえ地面から離れてしまってもなお、生き続けるための手段であるということになる。