前回のC4型光合成の二酸化炭素濃縮では、

C4植物では二酸化炭素をリンゴ酸にするというCO2を濃縮して以後の光合成に利用するために蓄える

という内容を記述した。


光合成の内容の一部としてリンゴ酸という名前を挙げたけれども、

リンゴ酸といえば、コムギで土壌中にアルミニウムがある場合に根から分泌させるという内容があった。

酸性土壌で生きる植物たち


リンゴ酸がアルミニウムをキレートして、

アルミニウムの根に対する毒性をなくすというものだ。


コムギはC3植物なので、

二酸化炭素から直接リンゴ酸を合成するという過程ではなく、

ブドウ糖の代謝からリンゴ酸を生成させてそれを分泌する

という過程なのだけれども、


※写真はソルガム(ソルゴー:モロコシ)ではなく、トウモロコシかもしれない

光合成速度の高い植物はどこにいる?


前回挙げたモロコシのようなC4植物は、

CO2濃縮時に生成されるリンゴ酸を光合成で使用せず、

根から分泌することがあるのだろうか?

ということが気になった。

※以前、モロコシのアルミニウムに対してクエン酸を分泌すると記載したけれど


光合成の名反応時に合成したNADPHを糖の合成に使用せず、

アルミニウム耐性の為にほぼ直接的に使用する

ということはあるのだろうか?


となると、

CO2濃縮の産物を貯蔵する維管束鞘細胞から根にリンゴ酸を輸送するという仕組みが必要になるけれども、

輸送コストを加味すると一旦糖に合成して運搬した方が効率的かもしれない。


光合成のことを復習していた時、

今回のようなことをふと思ったので書いてみた。


関連記事

発根に関することをまとめてみると