先日、南九州(鹿児島市内南部)に訪れる機会があったので、
いつもの通り、土質を確認してきた。
写真を載せる前に今までの記事でこの地域の土質を確認しておくと、
(非アロフェン質黒ボク土とフィールド科学に魅せられて 肥料科学,第29号,1~62(2007)18ページの図を引用)
緑の箇所の黒ボク土なので、
アロフェン質の黒ボク土の地域となる。
この情報を踏まえた上で、
さつま焼酎の原料であるサツマイモ畑へ
サツマイモは地を這うように生育するので、
遠目からではこの土が黒ボク土であるかわからない。
サツマイモの根元に寄って良いとのことで、
根元によって土を見てみた。
土が黒い。
少し乾燥気味の状態でこの黒さ。
更に近くに寄ってみると、
目で見ても土がふかふかしているだろうということがわかる土。
実際に柔らかいし。
ここの土は特に土作りにこだわっているわけではないと言うけれども、
こんなに素晴らしい土質。
アロフェン質の黒ボク土は腐植に富み、排水性、保水性が高いけれども、
アルミニウムが溶脱しやすく障害が発生しやすいから栽培は難しい
と言われることが多いけれども、
京都在住の人にとってはデメリットがとても小さくなる程、
この土の物理性というものは魅力的だ。
基肥を見直せば、
爆発的に秀品率が上がるような気がしてならない地域だった。
最後に地質を載せておく。