稲作でカドミウムの吸収を抑制する栽培方法の記事に引き続き、カドミウム関連の話題。
土壌にカドミウムが流れ込んだ際、除去するのはカドミウムを多く吸収する植物を育てることによる
ファイトレメディエーションだろう。
長谷川功 植物とカドミウムに関する研究の変遷と課題 - 肥料科学，第42号，35～79（2020）に
カドミウムを大量に吸収した植物残渣の話題があるが、その内容が興味深いので紹介する。
有害金属を大量に吸収した植物残渣は焼却処分すると思いきや、今後の展望としてバイオエタノールの話題が記載されていた。
植物残渣の主な成分は植物繊維で、これはどうにかすれば燃料になる。
カドミウムは生物には有害な金属であるかもしれないけれども、工業的に見れば有用資源になるわけで、回収できれば価値は大きい。
バイオエタノールの製造であれば、分離の研究開発はもちろんしているわけで、カドミウムの分離もしいやすいだろう。
バイオエタノールの研究開発が、土壌から有害金属に役立ちそうちおう内容に驚きだった。
