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カドミウム除去という観点の緑肥の記事から引き続き、カドミウム関連の話題を記載する。

文中で記載した長谷川功 植物とカドミウムに関する研究の変遷と課題 - 肥料科学,第42号,35~79(2020)を読み進めていたら、水稲でカドミウムの吸収を抑制する栽培方法についての記載があった。


出穂前後3週間にわたり水田を湛水状態に保ち還元状態にすることで、カドミウムを溶解を抑制しイネの根からの吸収量を減らすといった記載があった。

他にpHを中性に近づけておいたり、強度の中干しを行わないという記載もあった。


これは水田の土作りの内容と同じであるため、仮に稲作で用いるリン酸肥料にカドミウムが含まれていたとしても、土の物理性と化学性の改善をしておけば、カドミウムの蓄積は軽減できる事になる。


品質向上や環境保全と同じ方向にカドミウムの蓄積量の抑制の話題があって良かった。

中干し無しの稲作から米の品質向上のヒントを得た