~前回のあらすじ~

土は鉱物と腐植でできている。

台風の時の土砂の中に鉱物と腐植が入っていると良いな

土は鉱物と植物らの死骸からできている


といっても、実際に土砂の中に入っていてほしいのは、


koubutu


腐植ではなく砂(鉱物)である。


なぜなら、実際の栽培では、腐植をたくさん入れることはあっても、鉱物を入れることはなかなかない。

しかもだ、詳細はこの場では省略するけど、鉱物は劣化する


鉱物が劣化したらどうなるか?


そもそも、劣化してない鉱物って何が良いの?という疑問が発生すると思う。


この疑問を応えてくれる良い本がある。


その本の一ページに


ja_handbook_material

JA全農 肥料農薬部 施肥診断技術者ハンドブック 2003 32ページより引用


鉱物の化学組成と特徴が記載されている。

この資料で注目すべきなのは、


256px-MeroxeneSomma

By Didier Descouens (Own work) [CC BY-SA 4.0], via Wikimedia Commons


正長石黒雲母だろう。


鉱物から養分が溶け出してくる。

しかも、化肥を使わない栽培ではなかなか補充できないカリウムがあったりする。


この正長石や黒雲母は


koubutu


川砂に普通に含まれているらしい。




ここまでの話を踏まえた上で、鉱物の劣化というのは、単純に補充しにくい肥料成分を使い切るということになるわけで、土砂が入ってこない畑では、年々、肥料不足に陥りやすくなっているというわけだ。


鉱物は他にも良い特徴があるが、それは今後にしよう。


追記

鉱物にはもちろん悪いところもある