シダ植物を求め、川の上流への記事でシダ植物の根元はどうなっているのか?を調べた。
シダはリグニン質のような塊の先端から葉を伸ばし、ある程度葉柄にリグニンを溜め込んだら枯れ葉を落とし、中心部の褐色の塊の体積を増やしているのだろう。
前回の記事の最後にシダ植物の茎の話題に触れたけれども、実際に茎を見ていないので一旦保留とする。
シダ植物の理解を進めたことで、今まで訪れた場所の内容の理解を進めることが出来る。
どの個所のものかと言えば、
京都府福知山にあるP/T境界の境界よりも下の層のこと。
P/T境界といえば、古生代ペルム紀(P)から中生代三畳紀(T)の間にあった大量絶滅の記録で、地球全体の酸素濃度が急激に減ったことにより、大型の爬虫類型の哺乳類等が大量に死滅した時期だと言われる。
後に酸素の使用の効率が高まった爬虫類が現れ、酸素を活用して大型化して恐竜が誕生したとされる。
生物の大型化には酸素濃度が重要であるらしく、P/T境界前にいた大型の爬虫類型の哺乳類が誕生したのにはシダ植物達のドラマがあるらしい。
というのを以前、恐竜と石炭と酸素という記事に記載したけれども、ペルム紀よりも一つ前に石炭紀というものがあり、石炭紀では巨大なシダ植物が繁栄していたと考えられている。
巨大なシダ植物はリグニンを合成出来るようになったことで、骨格が丈夫になり高くなっても折れなくなったからだと考えらている。
合わせて、石炭紀にはリグニンを分解できる生物が居なかったから、シダの死骸は体積し続けた。
これが後に石炭として発掘されることになるわけだけれども、石炭紀を生きた巨大なシダ植物たちというのが、おそらく、
銀座ソニーパークで見かけた大きなシダ植物たちだったのだろうな。
石炭紀ではこの植物達の褐色の個所を分解出来る生物がいなかったため、この褐色の塊は分解されることなく堆積し続けたと。
しかもこの頃には、リグニンを分解できないが故、今でいう土というものがなかったはず。
土が無かった頃に繁栄したシダ植物たち。
(栽培においての)劣悪環境で生きるスギナもシダ植物として扱われている。
今の時代では直接関係はないかもしれないけれども、スギナの強さは繁栄していた頃の環境の名残なのかもなと、シダ植物を見てそんなことをふと思った。
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