古代の港から土質を考えるに引き続き、古代の港の話
よみがえる古代の港 - 株式会社 吉川弘文館 安政4年(1857)創業、歴史学中心の人文書出版社の序盤で京都北部にある丹後半島の内容が記載されている。
丹後半島といえば、古代史において丹後には一つの国があったとされ、数多くの遺跡が発見されている。
この内容は現在の丹後半島の観光のPRを見ていればなんとなくわかる。
夏に丹後を訪れると、稲作発祥の地というのぼりが立っている事からもよくわかる。
冒頭の本を読むと、弥生時代から古墳時代にかけて重要な港があったという可能性があるそうだ。
その証拠に中国製の銅銭(貨泉)が丹後の久美浜という地域にある遺跡から見つかったそうで、弥生時代中期には中国との交易の港であった可能性があるそうだ。
丹後の遺跡の話題で印象に残ったのが、
丹後の弥栄という地域にある奈具岡遺跡から水晶や緑色凝灰岩を材料とした玉類が見つかったそうだ。
京都府奈具岡遺跡出土品 文化遺産オンライン - 国立情報学研究所
丹後でも緑色凝灰岩の話題があったことに感動があった。
緑色凝灰岩の主の鉱物は緑泥石で、やはり緑泥石は古代の人たちにとって特別だったのだろう。
緑泥石の理解を深めたい欲が日に日に強くなっていくのを感じる。