表題を新しく借りた水田が老朽化水田だった時はにしているが、具体的な対策の話は触れず、あくまで復習で


知人の知人が

稲作の規模拡大のために借りた水田が老朽化水田で、老朽化水田のことを知らずに栽培したら収穫出来なかった

ということで、どうすれば良いと連絡があった。


老朽化水田はある程度規模を拡大した稲作農家が年齢による規模縮小の際に陥っていることが多いため、やり手の稲作農家から土地を引き継いだ時に注意が必要だ。


実際にどのような水田になっているか?というと、


あそこの水田から変な臭いがするよ


本来土の色がグレーになっているところが茶色っぽくなっており、土を棒で挿すとポンという音と共に臭いガスが出てくる。

入ってみると膝あたりまで沈んでしまう程ゆるいのが特徴です。


原因は硫酸石灰が過剰に蓄積していることと、冬になったら水田から水を抜かないことで、残留性の強い肥料が水中で悪影響を及ぼしていることによる。

ちょうど昨年にあった肥料成分の偽装の問題も老朽化水田の発生に加担しているはず。

肥料成分の偽装に関する意見について




老朽化水田になると、鉄不足による秋落ちが発生する。

※秋落ちとは実りの季節になると急激に生育が悪くなる現象のことを指す。


何故かというと、蓄積した硫酸石灰が水中化において有毒ガスになり、その有毒ガスが本来植物が吸収するはずだった鉄を吸収出来ない鉄に変化させてしまうことで、鉄が過剰に必要になる時期に慢性的に鉄不足となる。

酸が金属を溶かす

鉄と上手なお付き合い


そもそもの話で有毒ガスにあたっている時点でイネにとっては過剰なストレスとなる。


これまでの話をまとめると、

鉄不足に陥っているということなので、鉄を補給すれば回復するのでは?

という質問があったが、それはおそらくダメな対応のはず。


なぜなら、



ガスが発生しているということは、硫化水素の発生が飽和しているはずで、おそらくまだまだ発生してくる可能性が十分にあり得る。

その状態で鉄資材を投入しても、すぐに無効の鉄に変化するはず。

ガスの発生が幾分落ち着くぐらい。


となるとやるべきこととして、まずはトラクターで耕してガス抜きをしなければならないが、老朽化水田の特徴にある通り、足場が不安定でうまく耕せない。

となると、できる限り撥水性のある粗い資材を敷き詰めて、土に弾力性を持たせなければならないけれど、そもそも足場の悪いところでどうやって資材を入れれば良いの?


老朽化水田とわかったら、夏場の乾燥している時期にどうにかしないといけないっぽい。

老朽化水田と似たような症状で塩類集積があるけど、じわじわと残留性の成分が溜まり、10年を越えたあたりからぼちぼちと意識をしていった方が良いらしい。

知らない間に溜まっている石灰


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老朽化水田は冬場の対応次第