1億年程前、まだ今の日本列島はユーラシア大陸の端にあって、恐竜が闊歩していた頃、
大陸側のユーラシアプレートと海洋側の太平洋プレートがぶつかって中央構造線を形成した。
※この頃はまだフィリピンプレートがなかったらしい。
太平洋プレートは、南の方で形成された玄武岩、石灰岩やチャートを大陸側へと運び
※中央構造線博物館内で展示されていた模型より
南アルプス(中央構造線エリア)ジオパーク・大鹿村中央構造線博物館
中央構造線の右側にある外帯(南側;太平洋側)で
・玄武岩質の岩石が水による変成で形成された緑色岩を多く含む三波(さんば)川帯
・石灰岩やチャートといった生物由来の堆積岩を多く含む秩父帯
・砂岩、泥岩やチャートを多く含む四万十帯
という地形となった。
中央構造線が右下に向かって伸びているのは、大陸側のプレートに三波川帯等の付加体が載っかるように隆起したためで、太平洋プレートがユーラシアプレートの下に潜り込むように入っているのはこの模型よりも深いところになるだろう。
中央構造線が形成された遥か後に太平洋プレートの影響によって日本列島が大陸から分離される。
フォッサマグナの形成は更に後である。
中央構造体付近の情報は、今まで訪れた様々な不思議の理解を手助けしてくれるものが多かった。
それらについては長くなるので、次回以降に書いていくことにしよう。
-続く-