最近、ちらほらと見かけるようになった国内の資源を有効活用した有機栽培の面積を増やすという意見がある。
これは経済の専門家辺りが言っているようなイメージがあるけれども、国内資源というのは何を指しているだろうか?といつも思う。
この手の話題が挙がる時、工業的な過程で製造された人工肥料の代替を指すことが多い。
代替で真っ先に浮かぶのが、米ぬか、油かす、ふすま、魚粉や貝殻石灰辺りの食品残渣だろうか?
まさか家畜糞ではないだろうな?
食品残渣だとすると、有機質肥料と飼料は似ているの記事で記載した内容に似ているが、食品工場の海外への移転であったり、原料の輸入だったり、原料の栽培に用いる肥料の海外依存率が高かったりと国内の資源とは言い難い現状がある。
これは例外で挙げた家畜糞でも同様のことが言える。
専門家の意見にある国内資源の有効活用が上記の内容を加味し、海外依存率が少ないところまで検討していたとした場合、何を指しているのだろうか?と考えた場合、思いつくのが、
貝殻石灰、
海藻、
火山国日本由来の鉱物と、
山と豊富な水由来の木質系の資材辺りになる。
今挙げた国内の資源を有効活用した栽培にすると、減肥に繋がるので、いきなり慣行栽培の代替を目指すのではなく、国内資源を有効活用して減肥を目指し、自然に海外依存率を減らして、そのまま海外依存率の高い資材を用いないに遷移した方が現実的ではないか?と思っている。
上記の流れで減肥を行うと、農薬の使用回数が減り、農薬の製造、運搬や散布で用いる化石燃料の節約にも繋がるので、エネルギー面でも海外依存率を減らすことに繋がる。
土壌中の糸状菌が植物に対して病原菌となるか共生菌となるか?は施肥次第
最後にもう一度確認だけれども、国内資源 = 家畜糞ではないだろうな?
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