ブログの読者の方と大きなキノコを見て思い出す師の言葉の話をしていて、
下記のような質問を受けた。
トマトの水耕栽培で利用しているヤシガラで、
使用期限が迫ってくると、
こんな感じで黄色いキノコが生えてくるけれども、
もしかしてベンチで利用しているヤシガラは良質な廃菌床堆肥になるのでは?と
堆肥に求める成分として土壌の有機物の蓄積モデルを元にアタリを付けると、
木質成分が腐朽菌によって分解された時の(ポリ)フェ二ルプロパノイドの可能性が高く、
木材に白色もしくは褐色の菌糸が回った経験があるものであれば良いはず。
注意すべきはすべてのキノコが腐朽菌ではないというところで、
キノコによっては菌根菌という形で共生して木質成分であるリグニンの分解が主ではないものがある。
というわけで、
水耕栽培の培地に生えたキノコを調べてみることにする。
はじめにキノコが生えている培地を見てみると、
これを見る限りは良くわからない…
続いて、Googleの画像検索で「黄色 キノコ」と検索してみたところ、
カサが開く前の形状や褐色でよくわからないことになってはいるが形状からコガネキヌカラカサタケではないかと
ヤシガラに生えていたということで、熱帯から輸入された資源で、水耕は室内なので、Wikipediaに記載されている条件に一致する。
あとはこのキノコが腐朽菌であるか?だけれども、
Wikpediaのリンクを辿っていくと、
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ほぼ全ての種が陸生であり、環境への耐性も強く、特に木の分解者として機能する。
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確か褐色腐朽菌は日差しが弱く湿気の多いところを好むということをどこかで見た覚えがあるので
今回の菌は褐色腐朽菌である可能性が高いと。
となると、
木質成分は分解ではなく変性されている可能性の方が高く、
褐色腐朽菌がどのようにリグニンを変性させるのか?を理解しなければならない。
追記
Googleの画像検索で「キノコ 黄色」で調べた時にヒットしたイボコガネテングタケと迷った。
もしイボコガネテングタケだった場合は菌根菌の可能性が高い。
キノコのカサが開ききって鮮度が高い状態の写真がないとわからない。
キノコ図鑑は必要かも。