連日の猛暑の中、稲作はとてつもない可能性を秘めているなと感じる事が多い。
抽水植物という水草に分類されているイネが栽培化されたことで、水資源を豊富に活用できるようになった。
田に水を入れることで、上流にあるミネラルや粘土鉱物を田に入れることで低肥料栽培になりつつ、水の蒸散により、周囲と自身の熱を逃がすことができ猛暑に強い。
田に水を張り、田の底の土の酸素量が減ることにより、土に有機物が堆積・蓄積しやすく、栽培環境の向上が容易。
更には主食だけあって、
田植え機や収穫機といった機械が充実している。
他にはイネには様々な耐性があって、丁寧に栽培すれば防除にかかる時間も少なくなる。
話は変わって、先日のニュースで畜産の飼料が高騰していて、海外から輸入している飼料の値段が高くなっているそうだ。
この流れから国産の飼料を使うという流れが出てきているらしい。
冒頭の話と合わせて、
時々話題に挙がる飼料米が現在の畜産において何処まで代替できるのだろう?ということが気になった。
現在の畜産の主力の飼料はおそらく、
トウモロコシ(コーン)だろう。
ここらへんに関してどのような研究があるのか?を検索してみたら、飼料用米の生産・給与技術マニュアル<2013年版> - 農研機構にたどり着いた。
飼料米の利用で最初に気にしていた箇所が、粗タンパク(CP)、デンプンとアミロースだったけれども、読み進めてみると、肉牛の話題でビタミンAについて触れていた。
トウモロコシとコメで大きく異なる箇所として、実に着色されている色素のカロテノイドだろう。
ビタミンAの合成に関与するベータカロテンの含有量も高いらしい。
カロテノイドの話題を読んだ時に頭に浮かんだことがあるけれども、それは次回に触れることにしよう。