米ぬか嫌気ボカシ肥作りのメイラード反応の続きまでの記事で米ぬか嫌気ボカシ肥作りにおける化学反応について見ている。
話は米ぬか嫌気ボカシ肥の成功のサインの香り化合物についてまで戻って、香り化合物について再び触れることにする。
新たに米ぬか嫌気ボカシ肥を仕込むにあたって、
EFポリマーは令和の肥料革命になるかもしれないで紹介した高吸水性樹脂のEFポリマーを加えてみた。
EFポリマーはペクチンを主成分にしているので、ボカシ肥の材料としては問題ないはず。
米ぬか嫌気ボカシ肥にペクチンを加える事で、化学反応のパターンが変わるかもしれないので、それについて整理しておく。
嫌気環境下でペクチンを分解する菌は主にクロストリジウム属の細菌である可能性が高いそうだ。
ペクチンを分解する上で注意すべき点として、
ペクチンはガラクツロン酸を主の糖として、メチルエステル化で繋がる事で構成されている。
メチルエステル化というのは、
上の図がエステル化で、右側のR'にメチル基(-CH3:Meを表記する)が入ったものになる。
ペクチンを分解する時にR'のMeにヒドロキシ基(-OH)が付与され、CH3OHのメタノールとして遊離することがあるそうだ。
※ペクチンメチルエステラーゼ(PME)
このメタノールには米ぬか嫌気ボカシ肥の成功のサインの香り化合物についてで見たようなカルボン酸とアルコールで香り化合物が生成されるといったことがあるのだろうか?