前回、植物の繊維についてを記載した。
植物の繊維であるセルロースは何なのか?
今回はそれを深くまで見ていくことにする。
単刀直入に書くとセルロースとは光合成で出来たグルコース(ブドウ糖)という糖が直鎖に並んだもの。
光のエネルギーを使って水から電子を取り出す。
その電子を二酸化炭素に突っ込むことでグルコースという糖ができる。
このグルコースというのが、
こんな感じの六角形の単糖である。
※糖は単糖複数つながって様々な形を形成する
この単糖のグルコースが、
同じ向きで直鎖になればデンプン(アミロース)で、下の様に単糖の向きを交互に変えながら直鎖になっているものが繊維(セルロース)となる。
※単糖が5個つながっても肉眼で確認できるサイズにはならないから、膨大な単糖がこの規則で直鎖になっている
詳しく書くと、アミロースはα1-4結合で、セルロースはβ1-6結合という名の結合をしているけど、それらはこの場では省略する。
話は戻って、植物は光合成で糖を合成してから、その糖を一旦有機酸に分解して、その有機酸にアミノ基をつける。
つまりは、植物にとって糖の合成よりもアミノ酸の合成の方が面倒だという表現を使っても良いと個人的には思っている。
植物はアミノ酸を直接吸収できると言われているけど、おそらく糖よりもアミノ酸の方が貴重な資源であることは間違いないはず。
だから、
植物の毛はセルロースで作られているだろうなって思ったわけ。
まぁ、実際に成分を調べたわけではないので、案外ケラチン(タンパク)みたいな成分で作られているかもしれないね。
関連記事