今年は紅葉や落葉が例年よりも早かったように感じる。

落葉といえば気になるのが落ち葉の分解になるだろう。


落ち葉が土に還る速さはおそらく果樹の生産性に関わっているはず。

ミカンの木の落ち葉がなかなか土へと還らない


この内容を踏まえた上で、

落ち葉には紅葉と黄葉があるけれども、

落ち葉の色によって土への還り方に違いがあるのか?が気になった。


というわけで今までの情報を一旦挙げてみる。

落葉前は緑の色素が分解されて、今まで目立たなかった色素が目立ち始める。

それが黄色の色素のキサントフィルだ。

光合成の明反応-前編


キサントフィルは光合成の補助に当たり、抗酸化作用があると言われる。

カロテノイド - Wikipedia


この黄色の葉に対して、

更に追加要素として紅色の色素がある。


これが俗にいうアントシアニンで、


イチゴの果実形成で蓄積するアントシアニン


イチゴの果実形成の時に触れた、

葉の光合成時に発生するこぼれ電子が増えた時に、

光合成を抑えつつ、こぼれ電子を回収するのがアントシアニンだと触れた。


紅色の色素もこぼれ電子を持っていることから抗酸化作用があるということになる。

重要だけど扱いにくいものでもある二価鉄


これらを踏まえた上で、



再び落ち葉を見ると、

色素が残っている落ち葉は直ちに脱色して褐色になる。


色素は落ちやすく、

リグニン(褐色)は残りやすいから褐色になる。


抗酸化作用(電子をたくさん)を持つ色素が土壌の微生物に消費される。

生物は誰しも電子を欲しがっているという前提からだと、

土壌の微生物にとって色素をたくさんもつ落ち葉がたくさん降ってきた方が良いはず。




ここで触れたいのが、

アントシアニンの合成経路だ。


合成経路は下記の記事で見てもらうとして、

イチゴの果実の着色を担う物質は何か?


合成経路を見ると、

出発の物質が芳香族のアミノ酸であるフェニルアラニンになる。

防御の基礎は芳香族のアミノ酸にあり


フェニルアラニンからケイヒ酸、クマル酸を経てアントシアニンとなっていく。

詰まるところ、アントシアニンはフェノール性化合物となる。


フェノール性化合物で抗酸化作用がある。



落葉時に直ちに脱色するということは、

フェノール性化合物が土の一部となるわけで、


(農文協 作物はなぜ有機物・難溶解性成分を吸収できるのか 198ページの図を参考にして作成)

枝は腐植になるか?


土壌での有機物の蓄積モデルの観点から、

紅色の落ち葉の方が黄色のものよりも土の構成に貢献しているのではないか?


なんてことを落ち葉の絨毯が形成された土手を自転車で走っていた時に思った。


実際のところはどうなんでしょうね?


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