前回の乳酸菌の健康効果に迫るに引き続き、
今回も乳酸菌(の特に発酵)について触れる。
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乳酸菌は乳酸菌を多量に産生する細菌群の総称だと記載したが、
乳酸菌群の乳酸発酵の仕方に違いがあるらしい。
大きく分けて3種類あり、
ホモ型乳酸発酵、ヘテロ型乳酸発酵のタイプ1とタイプ2となっている。
ホモ型乳酸発酵は
C6H12O6 → 2CH3CHOHCOOH
のように1分子のグルコースが2分子の乳酸になる反応を指す。
ヘテロ型乳酸発酵のタイプ1は
C6H12O6 → CH3CHOHCOOH + C2H5OH + CO2
で1分子のグルコースから乳酸、エタノールと二酸化炭素が発生する。
ヘテロ型乳酸発酵のタイプ2は
2C6H12O6 → 2CH3CHOHCOOH + 3CH3COOH
で2分子のグルコースから2分子の乳酸と3分子の酢酸が発生する。
ヨーグルトの発酵で有名な乳酸菌であるブルガリア菌(ラクトバチルス・デルブリュッキィ)はホモ型乳酸発酵を行い、
※後々重要となる情報としてブルガリア菌は植物性乳酸菌
京都でよく見かけるすぐきの発酵を行う植物性乳酸菌であるラブレ菌(ラクトバチルス・ブレビス)はヘテロ型乳酸発酵を行うとのこと。
同じ乳酸発酵の食品で、
比較的甘いものもあれば、やたらと酸っぱいものがあったりするのは、
発酵に関与する乳酸菌の乳酸発酵の様式が異なるからなのだろう。
これらの話を踏まえた上で、
乳酸菌の摂取による健康効果について見ていきたいと思う。
-続く-
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