Ideapad 720SにUbuntuを入れてWi-Fiを使用するで新しいパソコンにUbuntuを入れた後に内蔵Wi-Fiが使用できないという困った症状になって、諸々調べたけれども解決しなかった
という内容を記載しました。
今回は前回の続きで解決編
最初に前回まで調べたことをまとめると
最初にマシンとインストールしたOSを記載してみる。
Lenovo Ideapad 720S プラチナ
CPU : AMD Ryzen 5 2500U APU ( 2.00GHz 2MB )
OS : Ubuntu 18.04
メモリ : 8.0GB PC4-17000 DDR4 (オンボード) 2133MHz
グラフィック : APU内蔵グラフィックス
更に内蔵Wi-Fiで使用するドライバはRTL8821CEであることがわかっている。
ドライバ名で検索を続けていると下記のページに行き着いた。
wireless - Wifi not working on Lenovo ThinkPad E570 - Ask Ubuntu
記載されている手順に従ってドライバをインストールしてみたら、Wi-Fiが使用できるようになったので、行った手順をまとめておく。
最初に下記のページからドライバをダウンロードする。
ダウンロードが終了したら、下記のコマンドを実行する。
※私のUbuntuの環境では日本語化しています。
cd ~/ダウンロード unzip rtl8821ce.zip cd rtl8821ce emacs Makefile
export TopDIR ?= $(srctree)/drivers/net/wireless/rtl8821ce
を文字列検索して
export TopDIR ?= $ ~/ダウンロード/rtl8821ce
に修正してファイルを保存する。
ファイルを保存後、下記のコマンドでドライバをインストールしてみる。
make sudo make install sudo modprobe 8821ce
この時、私の環境では下記のエラーが発生した。
modprobe: ERROR: could not insert '8821ce': Required key not available
このエラーはパソコン立ち上げ時にセキュアブート(Secure Boot)を使用していると発生するエラーらしい。
というわけで、
一旦パソコンをシャットダウンし、起動する際にF2連打でBIOSを起動し、
SecurityにあるSecure BootをDisabledにしてOSを起動する。
起動後に端末を開き、下記のコマンドを実行して再起動してみる。
sudo modprobe 8821ce
再びパソコンが立ち上がってから、設定のWi-Fiを確認してみると
内蔵Wi-Fiを認識して使用できるようになっていた。
ちなみにSecure Bootを切っても問題ないのだろうか?
一応、Secure Bootについて調べておくと、
/****************************************************/
セキュアブートとは、UEFIが策定したPCの起動(ブート)に関する技術のうち、起動時にあらかじめデジタル署名のあるソフトウェアしか実行できないようにする技術のことである。
セキュアブートを導入することで、ルートキットなどがOSよりも早く実行されて、OSによるマルウェア検出を回避してしまう、といったことを防ぐことができる。これによってコンピュータをより安全な起動が可能になる。
/****************************************************/
セキュアブートとは - IT用語辞典 Weblio辞書より引用
Linuxを使用する限り、デジタル署名のあるソフトウェア以外のものも多用しなければならないし、Secure Bootは解除しておかなければならないね。
追記
modprodeはカーネルモジュールをロード、もしくはアンロードするためのコマンド